不妊体質の原因不明は生活習慣?
山崎薬局でご相談される方の9割は、今までに病院での不妊治療を経験されています。
良く店頭で聞く、皆さんが不妊専門病院で必ず言われてきた事のひとつが「不妊は原因不明」の一言です。
“原因が明らかな不妊”とは。
たとえば卵管が両側とも閉塞している。
たとえば子宮筋腫や卵巣脳腫などの原因で、子宮内膜に着床が難しいほどの圧迫・変形がある。
たとえば内膜症による癒着や子宮後屈があって、タイミングをとっても精子が卵子のいる卵管膨大部まで泳いでいくことが出来ないなど。
上記のタイプは根本的にオペによる原因の除去、あるいは体外受精がどうしても必要になります。
子宮筋腫や内膜症は漢方で小さく出来ることもありますが、時間がかかりますし金銭的な負担も大きくなります。
私個人的には、外科的な治療を必要とする原因があるのであればまずその治療が優先です。
結果として状態の回復も早く、最短で子宝にたどり着けるものと考えています。
一方で“原因が不明な不妊状態”ですが…
確かに原因不明としかいえない方はいなくもないです。
でもその割合は山崎薬局で見る限り、ご来局頂いた方の一割程度で必ず何がしかの原因を持っている場合がほとんどです。
しかもその原因は放置したまま人工授精や体外受精を行ってもうまくいかないだろうと思えるものが多く、かつ病院の不妊治療・薬物療法では改善は難しいのではないかと思います。
病院の検査で見つからない不妊の原因には、
たとえば身体を温める力が弱い。
たとえば身体全体を栄養するだけの血が足りない。
たとえば血液の質が悪いために卵子の発育や、子宮内膜の状態が悪い。
たとえばお腹に冷えが入ってしまっていて、子宮や卵巣も影響を受けているなど。
以上は店頭で散見される、漢方で改善できる病理的な原因の一部を挙げてみました。
しかし中には
食事を十分に取れていないため(一日に二食、あるいはコンビニ中心)とか
睡眠時間がほぼ毎日5時間も取れていない、とか
そもそもの生活習慣から改善が必要な方もいらっしゃいます。
習慣の改善は他にもポイントがいくつもありますが、上記二つ見直すだけでも基礎体温にすら大きな改善が見られるようになります。
店頭で時々お客様にお伝えしている事があります。
それは「心の中に良心的なお母さん像を作って、今の生活習慣のままで赤ちゃんが出来るか聞いてみてください。」ということです。
大概の方は今の状況がまずいかも、という事くらいは分かっています。
ただ仕事や生活のパターンを変えることは難しく、まずいと分かっていてもそのまま過ごしてしまう方が多いのです。
今一度問いかけをしていただければご自身で答えは出ますし、少しずつ変えれればそれで良いと思います。
原因不明といわれてお悩みの方がこのブログを読んで、もう一度ゆっくり自身の生活習慣を見直すきっかけになっていただければ幸いです。
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