原因不明と言われる不妊の一角がテストステロン高値です。
病院の検査ではそれほど悪いところはないと言われつつも中々卵胞の育ちが悪かったり、採卵できなかったり、終いには卵胞が育たなくなってしまうトラブルに“テストステロン値が高い”というトラブルがあります。
FSHがやや高めかもしれませんが異常値ではなく、LHもPRLも高くない。
AMHに関しては年齢よりも10以上若くでる事もあるかもしれません。
何の問題もないのにそれでも卵胞の発育は遅い。
すべての原因不明の不妊がこれというわけではありませんが、多くの原因不明の不妊、それがテストステロンが高いというトラブルです。
テストステロンはエストロゲンの前駆体です。
正常な流れでは、エストロゲンはまずテストステロンとして分泌されます。
テストステロンは卵胞膜にある酵素によってエストロゲンに代謝され、エストロゲンが卵胞の発育に関連していきます。
テストステロンのままでは卵子を大きく発育させることも卵胞を発育させることもできません。
血液検査を行った際にこの「テストステロン」の値が高い場合は、酵素の働きが十分ではないためにテストステロンがエストロゲンに代謝されていないまま、ということを意味します。
エストロゲンが十分分泌できていないわけですから卵子が育ちにくくなります。
結果、非常に長い低温期と、十分な黄体が得られないので低温期と比較して体温低めの高温期が短い期間で終了して生理が来る、という状態が生じます。
現在多くの病院ではテストステロンの数値を測らなくなってきています。
自分が通院している病院ではテストステロンも最初に確認するよ、という方。
本当にラッキーでしたね。
私のところに相談に来られる方でもテストステロンの検査をしている方は全体の3分の一くらいの人数です。
なぜ検査をしないのか。
それはおそらく、病院で十分な形でテストステロン高値を改善できる薬や治療法がないからです。
代わりに行っていることがクロミフェンなどの排卵誘発剤を利用する手段ですが、排卵誘発剤を使ってどんなにFSHを上げても分泌されるテストステロンの量が増えるだけです。
エストロゲンに代謝をしていくためには酵素の活性を上げることが必要です。
エストロゲンにすることができないので元々FSHは高めのところに、さらに病院の治療でFSHを上げられてしまうため卵巣にはとんでもない負荷がかかります。
それこそ数ヶ月そんな治療をした後では漢方を利用してもすぐには良い結果に結びつくことはなくなってしまいます。
漢方でこの酵素の働きを改善するものがいくつかあります。
その方の体質タイプによって使い分けいたしますので詳しくは店頭まで来て頂かないと「あなたにはこれが合う」と申し上げられませんが、原因不明と考えていた不妊に、急に変化を起こしていく事はできます。
興味があればお気軽に店頭までお声掛け下さい。
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