アンチエイジングと不妊でお悩みの方の基礎漢方薬
この「開豊 瓊玉膏(かいほうけいぎょくこう)」は、山崎薬局的には最近急にお客様から高い評価を頂くようになった漢方薬の一つです。
以前はシワや白髪の目立つ一定の年齢以上の方にオススメしていました。
たまたま昨年子宝のご相談の方に開豊 瓊玉膏を少量をご利用頂いたところ「卵胞の発育がとても良かった」と喜んで頂いた事がきっかけで、現在は幅広い年齢の方にご利用頂くようになりました。
開豊 瓊玉膏の添付文書に記載されている効能効果は
「次の場合の滋養強壮:食欲不振、肉体疲労、虚弱体質、病後の体力低下、胃腸虚弱、血色不良、冷え性、発育期」
となっています。
いわゆる「元気が出る」系の滋養強壮剤ジャンルの漢方ですね。
用法用量も
成人 …………………… 添付の茶匙一杯量(約5g)を一日1~2回
11歳以上15歳未満 … 同2/3量
8 歳以上11歳未満 … 同1/2量
8歳未満 … 服用しない事
と開豊 瓊玉膏が幅広い年代に利用できる事が伺えます。
構成生薬は開豊 瓊玉膏100g中に
生地黄の搾汁:32g 枸杞子末:0.9g 人参末:2.8g
沈香末:0.1g ブクリョウ末:8.0g ハチミツ:38.5g
が配合されています。
生地黄そのものは煎じ薬に使われる生薬の中ではトップクラスに胃に負担がかかるものの一つです。
開豊 瓊玉膏に入っているのはその搾り汁で地黄そのものを利用しておらず、胃に負担がかけにくい工夫がされています。
店頭でもご年配の方でかなり胃が弱い方にも開豊 瓊玉膏を長くご利用いただいていますが、胃の症状は今まで言われたことがありません。
どんな方でも飲みやすい漢方薬といえます。
中医学では人は生理的に「陽盛陰虚(ようせいいんきょ)」になりやすいと言われています。
「陽」、つまりエネルギーや元気は余りやすく、「陰」、エネルギーの器になっている体液や血液、物質的なものは消耗しやすいと言うことです。
陽が余って陰が少なければ、いずれは陰も陽も衰退していくものですが、バランスの悪さは失調や病気につながってきます。
必然的に消耗していく「陰」を補い、余剰分の陽をコントロールしやすくしていく事が老いても元気の秘訣と言えそうです。
陽気が余ってくると生じてくる変化は…
◯ ほてり感 浅眠感 いくら寝ても寝不足感がある
◯ 活動中は興奮しやすく人一倍元気で明るいが疲れると電池が切れたように動けなくなる
◯ 感情の起伏が激しい 特にブレーキが聞きにくい
◯ 暑がりで寒がり
◯ 頬から耳にかけてぽーっと赤みがさしている
など。
逆に陰が消耗してくると生じてくる変化は…
◯ 肌や目・口の乾燥(軽いものからシェーグレンのようなものまで)
◯ 便秘や咳(粘膜の乾燥症状)
◯ 寝汗
◯ 冬でも寝る時に手足が火照って気持ち悪い
◯ のどの渇きを強く自覚し、やたらと一気に冷たい水分を飲みたがる
などです。
開豊 瓊玉膏は、陽が余って生じたトラブル、陰が不足して生じたトラブル、どちらでも広くお試し頂ける漢方薬です。
老化に伴い様々な症状にも利用しやすく、耳鳴り、視力低下、尿失禁、そして子宮や卵巣の機能低下などにオススメできます。
もちろん実年齢以上には若返らせることはできませんが、まだ若いうちから生活習慣やひどいストレスなどで機能低下を起こしてしまった方に、生活を見直してもらいつつスムーズな回復の手助けができる漢方薬でもあります。
また不妊で悩んでいる方に開豊 瓊玉膏はおすすめです。
◯ FSHやAMHが年齢以上の数値になってしまっている方
◯ 良い卵胞がなかなか発育せず採卵で足踏みしている方
などなど
味・飲み口は私の味覚的には、甘くて微かに酸っぱく少しスモーキーな感じです。
スモークチーズを食べた口残りと、信玄餅を食べた後の黒蜜きな粉をもったいないからと一生懸命集めて食べた感覚、と表現したお客様もいらっしゃいます。
いずれも飲みにくい味ではないと思います。
食感?として昔駄菓子屋にあった"きなこ棒(であってるかな?知らない方にはすいません!)"を口で溶かした時のようなザラザラ感があります。
総じて飲みやすく健康維持の一つとして導入しやすい漢方薬の一つだと思います。
山崎薬局で開豊 瓊玉膏を積極的にオススメしている方は
◯ 急にシワが増えた 肌の感じがカサカサしているような方
◯ 足腰に重さやだるさを感じる機会が増えた方
◯ 急にトイレが近くなってきた 少量失禁する事が増えた方
◯ のどが異常に渇く 冷たい水分をガバガバ飲んでしまう むくみや頻用になっていてものどの渇きが止まらない
◯ 目や筋力 卵巣など内蔵、器官のどこかに実際の年齢以上の老化を指摘された方
◯ 耳鳴りや頭痛でお悩みの方 特に疲れたときに症状が出てくるような方
◯ イライラ感、情緒不安定感やホットフラッシュなど更年期症状でお悩みの方
◯ 不妊で悩んでいる方 卵胞の発育になにか探しているという方
などです。
ほかにも様々なパターンで応用が聞く漢方薬でもあります。
店頭ではよく以前ご紹介した婦宝当帰膠と比べてどうかとご質問頂きます。
婦宝当帰膠
開豊 瓊玉膏と同じようにガラス製の遮光ビンに黒い液体が入っている漢方薬です。
当帰や、ついで地黄や黄耆など血や気を補う生薬主体の「血を補い」「体を温める働き」がある漢方薬です。
「血がない事が原因」の乾燥や冷え、生理痛や生理経血量の減少、生理不順、更年期の諸症状などにオススメです。
飲み口は黒糖シロップのような甘い味で、主にお湯などの温かいものに溶かして服用して頂く漢方薬です。
注意点として当帰の量が多いので胃腸に負担がかかりやすく、胃腸の弱い方は飲み始めやや注意が必要です。
開豊 瓊玉膏
地黄の搾汁主体で、ほかに枸杞子など「陰」を補う生薬が主体の漢方薬です。
ほかに沈香やブクリョウなど、胃や腎を温め、立て直す生薬が入っています。
年齢と共に弱ってしまった、あるいは生活リズムのひどい乱れやストレスから、年齢以上に体を酷使してしまった際の回復剤として効果が期待できます。
「年齢以上に体を酷使してしまった」という意味では不妊治療などで病院の排卵誘発剤により卵巣を消耗してしまった場合にも利用できそうです。
血を補うのが優先か、それとも陰(体液、潤い)を補うのが優先かで選択するといいですね。
以下、瓊玉.comへのサイトリンクです。
気になっている方はお気軽に店頭までお問い合わせ下さい。
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