こんにちは、千葉県柏市で妊活を中心に漢方相談してます、漢方専門山崎薬局の山崎です。
以前はお年寄りの症状と思われていた耳鳴りですが、最近20代、30代の若い方からも耳鳴りの相談を受ける事が増えてきました。
雑誌や新聞にも「耳鳴り」のチラシはよく載っています。
ほとんどの「これがいい!」と謳っているのは八味地黄丸か苓桂朮甘湯ですが、ひどい時は当帰芍薬散で耳鳴り解消を書いていた記事を目にした事があります。
八味地黄丸はともかく後者の二方剤は耳鳴りに応用する事は少ない方剤です。
取り寄せて飲んでみたもののあまり効果を感じられない。
そんな経験を持っている方は少なくないようです。
中医学では耳は「腎」と関係が深く、「腎」が弱ったり中医学的な機能失調をする事で耳鳴りが起きるとも言われます。
高齢になると「腎虚」が起き、腎虚が起きるから耳の機能も弱って耳鳴りや難聴になる。
腎虚には「補腎薬」(八味地黄丸など)を適用し、高齢の方の耳鳴りに一定の効果がありました。
しかし最近では若い方にも耳鳴り・音のこもり感などの症状が増えてきました。
若い方ですから、もちろん腎の弱りなんて症状に関係ありません。
また一定の年齢以上の方の耳鳴りについても「補腎薬」を利用してもあまり効果を実感しない事が増えています。
店頭でご相談させて頂いている耳鳴り、音こもりの症状について、原因は人によって様々です。
ストレス。
緊張。
情緒の失調(イライラ/うつうつ)。
疲労。
睡眠不足。
炎症。
水分の過剰摂取。
栄養過多/失調。
偏食。
生活リズムの失調。
冷え。ほてり。
天候や湿度などの環境負荷。
…
数え上げるときりがないですね。
まだまだ細かい原因は、上げれば上げるだけ出てきます。
ただ、大別すれば
何らかの原因ですごく体が弱ってしまった時か
体に余計なものが溜まって詰まりを起こした時に
耳鳴りや音のこもり症状が起きているのは確かです。
病院で「耳鳴り」「メニエール」などと診断されると、多くて4種類ほどの医薬品が、それこそ効果が出なければ通院している限り処方され続けます。
耳鳴りも音のこもりなどの症状も、上記のように数え上げればきりがない数の原因で起きています。
それに対して、たった4種類の薬だけで対応できるはずもありません。
お医者さんは「耳鳴りは原因不明」と言いながら、治るかどうかもわからない薬を、ロクに検査もしないまま処方し続けるわけです。
仮にステロイドを使って、その時は力技で一時改善しても、同じ環境下で、あるいは体質のまま、原因をそのままに生活していれば、いずれ症状が再発してくるのは当然です。
病院の耳なり治療に決定的に欠けているのは、その人が耳鳴りを起こしてしまった原因を明らかにする姿勢と、症状が解消して薬をやめた後も、またその症状が起きないように手助けする為のサポートです。
一方で漢方相談ですが、それぞれに対応できる漢方はあります。
その方がどんな原因で耳鳴りや音こもりを起こしているのかは店頭でご相談させて頂きながら確認を行い、適切な方剤を選択します。
さらに、漢方的な考え方にはなりますが、なぜ耳鳴りが起きてしまったのか御本人様にもできるだけわかりやすく説明させて頂き、生活の中で改善できる部分は改善頂くようお話しています。
これを飲めば全てのパターンの耳鳴りに効果があるというものはありません。
「耳鳴り」という、起きている症状は同じでも、その方の原因と症状に合う漢方薬をご利用頂く必要があります。
うまくはまれば、漢方薬の服用10日ほどで、最初の症状を10とすれば2~3ほどに改善することも出来ます。
中々治らない耳鳴りでお困りなら、一度漢方相談を利用してみて下さい。
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